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手倉森ジャパン、若き獅子たちの肖像 vol.12

-浅野拓磨- 自分はまだまだ追いついていかないといけない存在

寺田弘幸

「チームで手に入れたものをすべて出すことができれば」。ブレイクスルーを果たした15年のシーズンを終え、自信を持って臨んだAFC U-23選手権。浅野拓磨は韓国との決勝戦でチームを優勝に導くゴールを叩き込んだが、「最後だけだった」。消化不良に終わり、改めて自分の立ち位置を実感して広島に戻ってきた。

「自分はまだまだ追いついていかないといけない存在。だけど、負けているとは思っていない」。
自分の力はまだ足りない。ただ、もっとできる自信はある。「もっともっと頑張らないといけないなって思う」と期して迎えた16年シーズンは、クラブから10番を託され、指揮官からも「単独で相手の守備網を切り崩していける選手」と大きな期待を寄せられる中、浅野は走り始めていく。...