18日、JFA主催によるメディア・カンファレンス・レフェリングが開催された。Jリーグ開幕前に、これまでの事例やデータを踏まえ、審判団がどこにジャッジメントの重きを置いて笛を吹くのか、当事者である選手、チーム関係者のみならず、メディア=読者にも同じ情報を共有してもらおうとする狙いである。
今シーズンのスタンダードとして最初に挙げられたのが、シミュレーションの根絶だった。シミュレーションというと、ペナルティーエリア内で故意に倒れPKを得ようとするシーンが思い浮かぶが、再現映像では、それ以外にもコンタクトプレーのときに、オーバーアクションで倒れるシーンが映し出された。当たっていないのに当たったふりをして大げさに痛がる選手は日本の場合、そう多くはないものの、後を絶たない。空中戦でひじが軽く首に触れただけなのに、顔面を抑えて倒れこむシーンが、CLのレアル・マドリーvsマンチェスター・ユナイテッド戦でもあった。片方の選手に警告が出され、大げさに倒れた選手は「やられ得」というより「やり得」という結果になった。
トップレベルで試合の笛を吹く審判でも、シミュレーションであるかどうかの判断は難しい。コンタクトプレーに関しては、明らかに反則であっても、ボールが保持者側に流れていれば笛を吹かない。その流れが加速する中で、反比例するように大げさに倒れるシミュレーション行為が増えてきたように思う。しかもオフサイドと違って、観客席やピッチサイドから判断するのは至難の業である。選手の身近にいる審判の眼しか判断材料はない。
不思議なことに、女子のサッカーはシミュレーションや故意の痛がり、時間稼ぎは、ほとんど目にしない。プレーヤーズファーストは、本来は選手が自覚し、実践することである。Jリーグは女子サッカーを範とすべし。